□Author 安田慶次 □Year 1989 □Journal 九州病害虫研究会報 □Volume 35 □Issue □Pages 120-122 □Notes Japanese
地上茎でイモゾウムシの被害を茎の部位別に調査した結果,地際部では100%の被害率を示したのに対し,上部に行くに従い,被害茎率は低下し,先端部での被害は認められなかった。また,地上茎の各部位でのイモゾウムシの発育状況を検討したところ,茎の先端部は下部に比較して,好適ではないと考えられた。以上の結果から,イモゾウムシが優占種である地域では苗によって本種が持ち込まれ,それが発生原因となる可能性は低いと考えられた。 アリモドキゾウムシが多い地域では苗によって持ち込まれる可能性が高く,さらに検討する必要があると考えられた。 ほ場に出現したイモゾウムシの雌成虫は植え付けられた苗の地際へ産卵し,そこで増殖し,地下部のいもや藷梗へと加害していくものと考えられた。