□Author 安田慶次
□Year 1996
□Journal 日本応用動物昆虫学会誌
□Volume 40
□Issue 2
□Pages 97-102
□Notes Japanese
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サツマイモを誘引源とするイモゾウムシ成虫捕獲用トラップを試作した。
1) トラップは,成虫がサツマイモへ誘引された後イモの下側や直下の土壌の隙間に入る習性を利用して埋設型とした。
2) トラップの誘引源のサツマイモに未交尾の雄または雌成虫を加えても,成虫の捕獲数は増加しなかった。
3) 圃場におけるサツマイモ塊根および茎葉の生育,繁茂にともないトラップの誘引力は低下した。また,サツマイモ畑ではトラップに一度入った虫が脱出しやすいことが示された。
4) 野外でマーク虫の再捕率を求めたところ,トラップから放飼点までの距離1mでは再捕率が80%であったのに,10mでは13%と低下し,25mでは14日間の調査期間中に再捕されなかった。
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